日曜日の朝から歯科医師会主催の学術講演会に出席しました。
本日は東京医科大学八王子医療センターの感染症専門医と東海大学八王子病院の口腔外科医のお2人による抗菌剤(抗生物質)についての内容です。
誰もが一度は処方服用されている抗菌剤の効果は皆さん周知だと思います。
ところがこの抗菌剤が効かないAMR(薬剤耐性菌)が世界的な脅威となっています。
欧米にくらべ日本における抗菌剤の消費量(処方量)は増加傾向にあり、また第3世代のセフェム系やマクロライド系やニューキノロン系の経口薬が多いことも特徴だそうです。
さらに最近抜歯などの歯科処置を主な原因とする感染症心内膜炎も問題となっており2016年から厚生労働省主導で対策が検討されております。
たしかにオヤマ歯科クリニックでも抜歯などの外科処置の術後感染予防や口腔内感染性疾患においての第一選択薬剤はこの第3世代のセフェム系の抗菌剤を使用しますね。
本日も多くの先生方が真面目に勉強されております。 |
本来、風邪(急性上気道炎、感冒)はウイルス疾患なので治療には抗菌剤は効果がありません。しかし二次感染予防や慣例で多くの内科医が普通に処方しています。
本当に抗菌剤を必要とする重篤な病状において治療効果を期待する為には、普段から薬剤の種類や使用用途や量や使用期間を改めて再考する時期に来ている様です。