2019年10月19日土曜日

講習会

本日、東日本大震災で被災された先生のお話を伺いました。
以下、講習会資料を抜粋記載します。
「東日本大震災、その時私は南三陸町にある海から200mの公立病院にいました。
地震発生42分後津波襲来。町の中心部は5分で水没、病院も4階まで津波に呑まれた。5階で救助活動を行い今にも崩壊しそうな病院を脱出したのが3日目の朝だった。最後の入院患者を内科医師と一緒にヘリコプターに同乗して40km離れた近接の災害拠点病院まで搬送した。
町は壊滅し、役場、防災対策庁舎、警察署、消防署など公的機関、そしてすべての医療施設を失った。そればかりか縦断する国道にある南北の橋がいずれも崩壊、ライフライン及び情報インフラが途絶したことにより町は完全に孤立した。すべてが闇に包まれたが、医療の灯火は消えることなく、救出・救助から新たな医療が始まった。・・・・・・・・」



被災の壮絶さだけでなく、現場での失望や落胆や苦労等を多くの写真からも学び取る事ができました。その後、国内外から支援チームとともに災害医療を展開しながら早期に地域医療機関の再開を構築されました。そして先生は今なお被災前と同じく南三陸町で医療に従事しています。

国をはじめとして東京都や各市町村単位で大規模災害対策を日々協議して被災に対する準備を進めているとこであります。この医療再生の軌跡を教訓として多くの事を学び我々医療従事者は何が出来るか何をするべきか改めて考えさせられています。




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