2012年9月1日土曜日

訪問診療


昨日、よく存じ上げている患者さんの家族から往診の依頼がありました。
「入れ歯が合わないので食事が上手く摂れない」との事で、急遽昼休みに伺いました。
場所は車で20分程度のところにある高齢者福祉施設。
過去に数回来ているので施設内は慣れたものです。

今回は虫歯の治療と異なり、入れ歯の修理なので比較的容易に加療できました。
処置後の経過観察のために、また来月伺うことになりました。

病院とは違った雰囲気です。


少し時間があったので、担当の看護師の方と事務の方とお話をしました。
内科医は週に数回程診察日があり、入所されている方の健康管理をしているそうですが、
歯科の場合は何か困った時だけ往診を依頼をするそうです。
この施設でも、往診の時だけお願いする契約した歯科医師(開業医)がいるそうなのですが、
入所している方(その家族の方)はその先生ではなく、以前から診察していた「かかりつけの歯科医師」に往診を希望される事が多いそうです。
(但し、実際に往診に来られる先生は極僅かとの事・・・)


オヤマも今回に限らず以前からいろいろなご事情で通院できない方のご自宅や市立病院(入院患者)や各施設に入所されている方の訪問診療に伺ってきました。

今後高齢化が進む中、長い間オヤマ歯科にご通院されていた方が突如寝たきりになってしまわれたり、障害をお持ちになったり、持病が悪化して診療所に通院が出来ずにお口の事でお困りになる方がさらに多くなると想像されます。
大変ではありますが、これからも出来る限り訪問診療をしていきたいと思います。


しかし本来は診療設備が整っている環境での治療が望ましい訳ですが、現場での診療はやはり限界があり「どうしてもここまでしかできない」という悔しい思いをする事が多々あります。
ご自宅の場合はしかたがないのですが、病院しかり各施設で歯科診療室を整備されている所がほとんどないという事が悲しい現実です。


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